操体では、全ての症状、疾患の元には、ボディの歪みがあるとしています。

これは確かな事であり、ボディの歪みのない症状、疾患などありません。

そのボディの歪みの原因には、必ず重心の不正がある事が、私の師である三浦寛先生の長年の臨床経験に基づく研究により判ってきました。

私も、師には遠く及ばないものの、経験をとおして、その様に感じています。


根本的な元の原因を正していく事により、からだ本来の健康体としての姿、動きを取り戻していき、その過程においてボディの歪みも正され、結果的に気になる症状や疾患も快復に向かうのです。

一般的には、気になる症状があれば、その症状に対する内科的、外科的な現代医学からの治療をまっ先に思い浮かべると思います。

それだけで良くなるなら、それに越した事はないのです。

しかし、現実にはそうなっておらず、モヤモヤした想いを抱えつつ、固定観念的な理屈で無理に自分自身を納得させていないでしょうか。



私達のからだや自然といったものは、私達の思考を超えた計り知れないものがあると思います。

人間の考えだけで「こうだから、こうなんだ」と単線的に決めつけられるものではないと思うのです。

生きている限り、からだは生命エネルギーの入出力を繰り返し、外部空間との最適な調和をはかり、健康に生きていけるよう常に働きかけています。

私達は元々、本来の健康を維持できる様つくられているのです。



しかし、その様につくられてはいても、ボディが不自然に歪んでいれば、生命エネルギーの滞りを生じさせ、バランスを崩してしまいます。

そのバランスの崩れが、様々な病の元となってしまうのです。

滞りをスムースにさせ、全身体性的に流れを良くしておく必要があります。

その為には、重心の適正化が不可欠なのです。


重心の適正化をかなえる様、呼吸の適性をかなえ、全身体性のからだの動きを呼び起こし、本来のからだの正当な使い方、からだとの営みに変えていく。

重心の適正化がかなっていく程、健康で快適に生命活動が営める様になっていきます。

その過程で、気になる症状、疾患の消失や改善をみるのであり、自然の法則性と恩恵を最大限に受ける為には、重心の適正化は切っても切り離せないのです。

この世に存在している以上、からだにとっての重心と重力の問題というのは無視できないのですから。